Google Colab の Stable Diffusion Web UI で発生したエラーへの対処

当ページのリンクには広告が含まれています。
注意

現在、Google Colab で Stable Diffusion Web UI を利用することは制限されているようです。

私の環境では「今後の Colab の利用を制限」とまでは記載されていませんが、以下の通り「許可されていないコードを実行している場合、警告なしでランタイムが終了する」との記載が出ています。

本記事をもとに Google Colab で Stable Diffusion Web UI を利用した結果、Google アカウント自体が制限されてしまう可能性もゼロではありませんので、ご利用は自己責任にてお願いします。

こんにちは、ふじみやです。

以前、Google Colab を使って Stable Diffusion Web UI を利用する方法についてご紹介をしました。

しかしながら、記事公開後に Google Colab にインストールされているソフトウェアにアップデートが入ったのか、Web UI を起動させようとすると次のようなエラーが発生するようになりました。

RuntimeError: Detected that PyTorch and torchvision were compiled with different CUDA versions. PyTorch has CUDA Version=11.7 and torchvision has CUDA Version=11.8. Please reinstall the torchvision that matches your PyTorch install.

要すれば、PyTorch という機械学習用のライブラリのバージョンと torchvision というデータセットのバージョンが異なっているとのことですので、今回はここの修正方法についてご紹介します。

(2023/5/2追記)

PyTorch と torchvision の CUDA バージョンが揃ったようです。本件を試す前に以下のコードを実行してバージョンを確認しておきましょう。!pip list | grep -y torchでも問題ありません。

import torch
import torchvision

print(torch.__version__)
print(torchvision.__version__)

おそらく、次のように結果が表示されるのではないかと思います。

2.0.0+cu118
0.15.1+cu118

cu118の部分がともに揃っていれば問題ありません。
むしろ本記事の内容を実行することで、別の問題が発生する可能性がありますのでご注意ください。

目次

PyTorch のダウングレード

最新のものを導入して上手くいかないときには一旦前の状況に戻してみましょう。

具体的にはPyTorch の旧バージョンである 1.13.1 にし、torchvision もこれに対応する 0.14.1 に変更します。

!pip install torch==1.13.1 torchvision==0.14.1 

実行すると PyTorch 2.0.0 がアンインストールされ、指定されたバージョンがインストールされます。

なお、実行結果の最後のほうに torchtext、torchdata、torchaudio の依存関係にエラーが発生していると表示されますが、無視していただいて構いません。

Stable Diffusion Web UI の起動

あとは通常通り起動をさせてみましょう。

%cd /content/stable-diffusion-webui/
!python launch.py --share --xformers --enable-insecure-extension-access --medvram

ランタイムエラーが消え、アクセス用の URL が表示されれば OK です。

それではまた。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメント

コメントする

目次