応用情報技術者試験の過去問を解いてみる(令和5年度秋期問52)

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こんにちは、ふじみやです。

今回は令和5年度秋季応用情報技術者試験よりマネジメント系の問題である問52を見ていきます。

普通に過去問を勉強されたい方は、過去問道場様のご利用をオススメします。

また、個人的には「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和05年」が分かりやすいと思いましたので、これから勉強をされようとしている方は一度ご覧になってみてください。

それでは早速過去問を見ていきましょう。

目次

問題

問52 システム開発のプロジェクトにおいて、EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点で EV – PV の値が負であるとき、どのような状況を示しているか。

スケジュールの効率が、計画よりも良い。
プロジェクトの完了が、計画よりも遅くなる。
プロジェクトの進捗が、計画よりも遅れている。
プロジェクトの進捗が、計画よりも進んでいる。

解説

この問題は EVM というものが何かを認識していることが重要になってきます。

EVM(Earned Value Management)とは

EVMは、プロジェクト全体の進捗を予算や出来高、実際にかかったコストなどの金銭価値で分析する手法で、以下の4つの主要な指標が使用されます。

  • PV(Planned Value):特定の時点までに完了すべき作業の予算コストです。
  • AC(Actual Cost):特定の時点までに投入された実際に発生したコストの合計値です。
  • EV(Earned Value):ある時点において完了している工程の予算コストの合計値を表します。
  • BAC(Budget At Completion):プロジェクトに必要な予算の合計値を指します。

これらの指標を用いて、プロジェクトの進捗状況や課題を早期に把握し、適切な対策を立てることが可能です。具体的には、EVMを活用すると、プロジェクトのコスト超過のリスクを早期発見することにつながるなど、利益に直結する管理が可能となります。

また、EVMはこれらの指標をグラフ化することで、計画と比べた作業の遅れやコストの超過などを視覚的に把握することができます。

EV – PV

上記を踏まえると、問題文にある「EV – PV」は「特定の時点で完了している工程の予算コスト」から「特定の時点までに完了すべき作業の予算コスト」を差し引くということになりますので、計画の進捗度合いを示しているということが分かります。

したがって、「EV – PV が負の値」になるということは、予定よりも計画の進捗が遅れているという意味になりますので、正解は「ウ:プロジェクトの進捗が、計画よりも遅れている。」ということになります。

ぱっと見では分かりにくいかもしれませんが、PV や EV がどういった言葉の略なのかを覚えておけば理解しやすい問題ではないかと思います。

それではまた。

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