マイクラ統合版のマルチサーバーを立てる

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こんにちは、ふじみやです。

これまでこのブログでは、Spigot(Paper)を利用したマインクラフトJava版のマルチサーバーの立て方についてご説明をしてきました。

Spigot(Paper)ではプラグインを利用することで統合版のプレイヤーも参加できるサーバーですのですっかり忘れていましたが、統合版のみのマルチサーバーについてもニーズはあるはず。

そこで、今回は統合版用のマルチサーバーの立て方についてご説明します。

目次

事前準備

24時間稼働のサーバーであったり、マイクラのヘビーユーザーではないのであればAWSなどのクラウドサービスを利用するのが最もコスト効率がよくなります。

この記事もそういったライトユーザー向けを想定していますので、事前にAWSのサインアップを済ませておいてください。

(参考)ヘビーユーザー向けの選択肢

常時稼働を予定しているのであれば、迷わず ConoHa VPS Xserver VPS といったサービスを利用しましょう。

マイクラのサーバー運営環境を即時に構築できますので、色々な手間が省けます。

EC2インスタンスの起動

EC2のコンソール画面よりインスタンスを起動しますが、次の点に留意してください。

  • Amazonマシンイメージは Ubuntu を選択
  • アーキテクチャは 64ビット (x86) を選択

なお、最初は無料利用枠の範囲である t2.micro を利用しておきましょう(これでも動くはずです。)。

実際に遊んでみて動きが遅いなどの問題があればインスタンスタイプを変更すれば良いのです。

セキュリティグループの設定

インバウンドルールとして次の3つの設定をしてください。

  1. タイプ「SSH」・・・ポート範囲は自動的に22に設定されます
  2. タイプ「カスタムTCP」・・・ポート範囲は19132を設定
  3. タイプ「カスタムUDP」・・・ポート範囲は19132を設定

アクセスを許可するIPアドレスの範囲である CIDRブロック は、SSHについてはご自身のIPアドレス、その他は全IPアドレス(0.0.0.0/0)とすれば良いでしょう。

なお、インターネットプロバイダーとIP固定化契約をしていない場合、ご自身のIPアドレスは不定期に変更となりますのでご注意ください。

ターミナルから接続

コマンドプロンプトからインスタンスに接続することもできますが、秘密鍵の登録などが面倒ですので RLogin などのターミナルソフトを利用することをおすすめします。

インスタンスのIPアドレス、ユーザー名(ubuntu)を入力のうえ、SSH認証鍵を登録し接続をしてください。

接続時に認証鍵のエラーが出た場合、設定画面内の プロトコル 内にある RSA2認証鍵の署名方式を拡張 が SHA1 となっていることが原因の場合があります。その場合、SHA2-256 に変更をして再度接続を試みてください。

システムのアップデート

ターミナルからインスタンスに接続ができたらまずはシステムのアップデートをしましょう。

sudo apt update
sudo apt upgrade -y

Java のインストール

マインクラフトを動かすためには Java環境 を構築しておく必要があります。

Amazon Corretto が個人的にはもっとも手軽かと思いますので、関連記事を参考にインストールをしてください。

マイクラ統合版サーバーの起動

それでは サーバーソフトウェア をダウンロードします。

ZIPファイルのダウンロード

公式ページより、Ubuntu用のサーバーソフトウェアをダウンロードしましょう。

エンドユーザーライセンス契約とプライバシーポリシーに同意のうえ、ダウンロードボタンを右クリックし、リンクのコピーをしてください。

次に、ターミナル上で次のコマンドを入力して、Ubuntu上でファイルを保存しましょう。

wget <先ほどコピーしたダウンロードリンク>

ZIPファイルの解凍

先ほどダウンロードしたZIPファイルの展開先を先に作成しておきます。

mkdir minecraft

サーバーファイル等を保存するディレクトリを作成したら次のコマンドを入力し、ZIPファイルを解凍・展開しましょう。

unzip <先ほどダウンロードしたZIPファイル名> -d minecraft

このとき、「unzipコマンドがありません」的なエラーが出たら unzip をインストールして再度ZIPファイルの解凍・展開を試してください。ちなみに、「CTRL + P」を入力すると過去に入力したコマンドが表示されます。

sudo apt install unzip

起動用スクリプトの作成

ZIPファイルの解凍後は 保存先ディレクトリ に移動し、サーバーソフトの起動用スクリプトを作成しましょう。

cd minecraft
vim start.sh

スクリプトの中身は次の通りです。

LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server

スクリプトの作成が完了したら実行権限を付与しておきましょう。

sudo chmod +x start.sh

上記が完了したらサーバーソフトが立ち上がるか確認。

./start.sh

接続の確認

最後にマイクラ統合版からサーバーに接続できるか試してみましょう。

接続先サーバーのIPアドレスはAWSのコンソール画面から確認することができます。

まとめ

マイクラ統合版のサーバーソフトでは、プラグインやアドオンの導入ができないようですので、完全なバニラサーバーということになります。ということは、サーバーとクライアントのバージョンを揃えないと遊べないということになりますので、ともに最新版を維持するようにメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

今回は、とりあえず統合版のサーバーソフトを起動するところまでを説明しましたが、より便利に運用をするための記事も過去には公開しておりますので、気になる方はそちらも是非ご覧ください。

それではまた。

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